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寿陵とは

近頃、話題を集めているのが生前にお墓を建てる「寿陵」。歴史をひもとくと、道教の「不老長寿」を深く信仰した秦の始皇帝のお墓が「寿陵」のルーツだといわれています。 その後、中国から日本へその風習が伝わり、有名な吉田兼好の『徒然草』には、聖徳太子が生前にお墓を建てた逸話も残っています。

さらに日本には「還暦」を祝う風習があります。 60歳を節目に「赤ちゃんに還る=生まれ変わる」という意味を持つ還暦は、一度死んでこれまでの人生をきれいに精算し再出発すること。 いわば今後の人生をよりよく過ごすための智恵なのです。

「寿陵」も同様に、生前に一度お墓を建て、「一度死んで新たに生まれ変わる」ことが本来の意味です。 このように、生前にお墓を建てる寿陵は、道教の「不老長寿の願い」と仏教の「功徳」や「滅罪」と結びつき、日本人の生き方に「もう一つの人生」を教えてくれました。 寿陵に込められた「これからの人生をよりよく生きるためのすばらしい智恵」をぜひ活用してください。