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達磨はなぜ、赤いの?

赤い色をしていることについては二つのことが考えられます。

一つは達磨大師の着ていた衣の色が高僧が身につける赤(朱色)だったといわれていることです。

もう一つは中国、陰陽五行説(おんようごぎょうせつ)の影響です。達磨大師は南方の人ですから、木・火・土・金・水の五気にあてはめますと火、さらに坐禅している姿は三角形と考えられ〃炎〃の型となります。火の色は赤です。

また、赤色には「おめでたい」という意味があります。このために、ダルマ人形は招福、家内安全、増産、夫婦和合、子孫繁栄、商売繁盛などの祈願として人気を高めていきます。

さらに、赤には「魔除けの力」「病気を治す力」があると信じられていました。特に疱瘡(ほうそう)は赤色を忌み嫌うということで、赤色のダルマは江戸時代の後期、「疱瘡除けだるま」として流行しました。

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参考 大法輪 「だるまさん」 なぜなぜ問答(村越英裕)